ツーリング用マイボトルの活用術

波打つ水

ツーリングの途中、休憩のたびにコンビニや自動販売機でペットボトルの飲み物を買っていないでしょうか。一日走っていると、気づけばバッグの中が空のペットボトルで溢れてしまったり、ゴミ箱が見つからなくて困ったりした経験は誰にでもあるはずです。

そこでおすすめしたいのが、自分専用の水筒であるマイボトルをツーリングに導入することです。これは単にゴミを減らすという環境面でのメリットだけでなく、実はライダーにとって非常に実用的で快適な選択肢となります。

ライダーにとってのマイボトルのメリット

環境意識の高まりとともに普及したマイボトルですが、実はバイク乗りにとってこそ大きな恩恵があります。最大のメリットは、飲み物の温度を長時間キープできることです。ペットボトルのドリンクは、走行風にさらされると夏場はすぐにぬるくなり、冬場はあっという間に冷え切ってしまいます。

しかし、真空断熱構造のボトルであれば、朝に入れた冷たいスポーツドリンクや温かいコーヒーが、昼過ぎの休憩時でも適温のまま楽しめます。絶景ポイントで飲むコーヒーが冷めきっていないというだけで、ツーリングの満足度は格段に上がります。

また、ツーリング特有のゴミ問題も解決します。特に秘境や山間部へのツーリングでは、ゴミ箱が設置されていない場所も少なくありません。飲み終わったペットボトルを潰して持ち帰るのは意外とかさばりますし、バッグの中で残った液体が漏れてしまうリスクもあります。

マイボトルなら飲み干しても蓋を閉めれば密閉されるため、液漏れの心配なくスマートに持ち運ぶことができます。さらに、毎回飲み物を買う出費を抑えることができるため、浮いたお金をガソリン代やランチ代に回せるという経済的な利点も見逃せません。

バイク用ボトルの選び方と携行のコツ

日常使いとは異なり、バイク用として選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。まずは耐久性と軽さのバランスです。アウトドアブランドから出ているステンレス製のボトルは頑丈で保温性も高いですが、あまりに重厚なものを選ぶと荷物が重くなってしまいます。

チタン製などの軽量モデルを選ぶか、もしくは保温性能と軽さのバランスが良い中軽量クラスのものがおすすめです。表面が塗装されているものは振動で傷つきやすいため、あえて無塗装のステンレスカラーを選ぶか、傷防止のカバーをつけると長く愛用できます。

サイズ選びも重要です。水分補給を重視するなら1リットルクラスが安心ですが、バイクのドリンクホルダーに収まるかどうかが使い勝手を左右します。多くのバイク用ドリンクホルダーは500ミリリットルから600ミリリットルのペットボトルサイズを想定しているため、あまり太すぎるボトルだと入らないことがあります。

スリムな形状のものを選ぶか、あるいはカラビナを使ってバッグの外側に取り付けられるループ付きのキャップがあるものを選ぶと、積載の自由度が高まります。グローブをしたままでも開けやすい蓋の形状かどうかも、購入前にチェックしておきたいポイントです。

給水スポットを活用するスマートな旅

マイボトルを持つと、中身がなくなったときに困るのではないかと心配されることがありますが、実は給水の方法はいくつかあります。最も簡単なのは、自宅から好みの飲み物を入れていくことですが、長距離ツーリングで足りなくなった場合は、コンビニで大きなサイズの水やお茶を買い、それをマイボトルに移し替えるという方法があります。

500ミリリットルのボトルを何度も買うよりも、2リットルのボトルを一本買って仲間と分け合ったり、残りをボトルに入れたりする方が、プラスチックゴミの総量を大幅に減らすことができます。

また、最近では無料の給水スポットを探せるアプリや、マイボトル持参で割引を受けられるカフェも増えています。道の駅や高速道路のサービスエリアにある給茶機を利用させてもらうのも一つの手です。カフェで休憩する際に、紙カップではなく持参したボトルに入れてもらえば、ゴミを出さずにそのままバイクに積んで再出発できます。

まとめ

たかが水筒一本のことかもしれませんが、その一本がツーリングの質を変え、環境への負荷を減らす大きな一歩になります。冷たい水や温かいコーヒーをいつでも好きな場所で飲める豊かさは、一度体験すると手放せなくなるはずです。

次回のツーリングからは、お気に入りのステッカーでカスタムしたマイボトルを相棒に加えてみてください。地球に優しく、そして自分自身も快適に過ごせる新しいバイクライフのスタイルが、そこから始まります。

By G4kT9Lm